Outliers: Why Some People Succeed and Some Don't (2)
概要
- 同じクラスのyounger群は、older群に比べて大学進学率が11%も低い。younger群の才能は浪費されている。
- 第三の制約は態度(attitude)にかかわるもの。
- なぜアジア系の子供は、西洋の子供よりも数学ができるのか。これは数学の問題に対するattitudeの違いで説明できる。
- アジア系の子は数学の問題を解けるものだと思っている。西洋の子は無理だと思っている。この違いは成績に深く影響する。
- TIMSS(? 国際的な数学のテスト)は問題のあとに120項目のアンケートが続いているが、質問が多すぎてほとんどの子供は回答し切れない。
- 頭のいい奴が、各国のアンケート回答率とテストの正答率とで順位表を作ったら、相関係数0.9でほとんど一致してしまった。
- つまり、数学の能力を測定するのに数学の問題を出す必要はない。子供たちが与えられたタスクに集中できる時間を見ればよい。
- アジアと西洋の子供の数学能力の違いは、才能の違いではなく、workに対する態度の違いに起因する。
- 原因は、カリキュラムや授業の質や教育への投資額や、ましてや遺伝子ではない。文化の違いだ。
- なぜアジア圏には、数学教育が効果を発揮する文化的土壌があるのか? 私は農業の実践に原因があると思う。
- 中世イングランド北部で小作をしていた私の先祖は年に1,000時間働いた。その当時の東アジアの農民は米作のため年3,000時間働いていた。
- 仕事に対する態度は我々に深く刻まれ、数学の問題を解くなどのモダンな作業に反映される。
- ケニアの長距離ランナーがあんなにも強い理由が才能で説明されることもあるが、より説得力のある単純な説明は、capitalizationのレベルの違いだ。
- ケニアには毎日10マイル走る子供が百万人いる。アメリカには5,000人しかいない。ケニアは長距離走の才能の95%を発掘できているだろう。
語彙
- squander: 浪費する。
- entail: (必然的に)伴う。
- questionnaire: 質問票。アンケート。
- inferior: 下位の。劣った。
- peasant: 小作人。
- glimmer: かすかな光。転じて、気配。